都市ガスの一般料金には、月間使用量に応じて基本料金・単位料金が変わる「料金表」の区分があります。東京ガスの場合、0〜20m3の「料金表A」と21m3以上の「料金表B」の2区分があり、使用量が多い区分ほど1m3あたりの単価は下がる設計になっています。この記事では、料金表A・Bの違いと、電気の累進料金との計算方法の違いを解説します。
ガスの料金表は「使用量に応じて1つの表を選ぶ」方式
電気の従量電灯は使用量を区分ごとに積み上げて計算する累進方式ですが、都市ガスの料金表はこれとは異なり、月間使用量が当てはまる区分の表を1つだけ選び、その表の基本料金と単位料金で計算します。東京ガス公式サイトのガス料金表によれば、料金表A・Bの基準単位料金(原料費調整額を含まない)は次のとおりです。
| 料金表 | 使用量の目安 | 基本料金(税込) | 単位料金(税込・基準単価) |
|---|---|---|---|
| 料金表A | 0〜20m3 | 759.00円 | 145.31円/m3 |
| 料金表B | 21m3以上 | 1,056.00円 | 130.46円/m3 |
例: 月間30m3使った場合(料金表Bを適用)の月額 = 1,056.00円 + 30m3×130.46円 = 1,056.00円 + 3,913.80円 = 4,969.80円
本ツールの世帯人数別の使用量目安は、一人暮らしの15m3前後から5人以上の世帯の48m3前後までの範囲にあり、いずれも料金表Bの区分(21〜80m3)に収まります。81m3以上の大口利用になると、家庭向けの料金表とは別の区分が適用されることが一般的です。
表示されている単価は「基準単価」であり調整後の請求額とは異なる
上記の単位料金は、原料となるLNG(液化天然ガス)の輸入価格変動を反映する「原料費調整額」を含まない基準単価です。実際の毎月の請求額には、この基準単価に原料費調整額が別途加算・控除されます。原料費調整額は毎月見直されるため、基準単価だけを見て将来の請求額を正確に予測することはできません。
都市ガス各社で料金表の区分・単価は異なる
料金表の区分の分け方や単位料金は、都市ガス会社ごとに異なります。ENEOS都市ガスのように東京ガスとほぼ同じ区分で単価をわずかに下げているプランもあれば、ニチガスのように東京ガスの単価に対して割引率を設定しているプランもあります。どの会社が実際の使用量で安くなるかは、契約中のプランと候補プランを同じ使用量で比較しないと分かりません。電力・ガス乗り換え損得シミュレーターでは、月間ガス使用量を入力すると、料金表の区分をふまえた乗り換え候補の年間差額を確認できます。
出典
ガスの料金表はいずれも東京ガス公式サイトのガス料金表を参照しています(出典: 東京ガス「ガス料金表(東京地区等)」)。
本サービスは特定の電力・ガス会社への乗り換えを断定的に推奨するものではありません。本試算は各社が公表する基準単位料金(燃料費調整額・原料費調整額を含まない基本の単価)を基準にしており、実際の請求額にはこれらの調整額が別途加算・控除されます。本試算は東京電力エナジーパートナー・東京ガスの供給エリア(首都圏)の料金水準を基準にした目安であり、実際の料金は地域・季節・燃料費調整額/原料費調整額の変動により異なります。電気・ガスの料金プランは各社が随時改定するため、本ツールのデータは調査時点のものです。最新の料金・キャンペーン内容は必ず各事業者の公式サイトでご確認ください。(本ツールのデータの調査時点: 2026-09-12)